2020年もいよいよ最後の月となりました。12月13日前後には、ふたご座流星群の活動が活発になります。今年は月明かりの影響もなく、良い条件で観察ができます。中旬以降は、日の入り後の南西の低空に並んで輝く木星と土星に注目しましょう。21日には木星と土星が、満月の見かけの直径の約4分の1にまで近づき、天体望遠鏡で2つの惑星を同時に楽しむことができます。
7日 | 大雪(太陽黄経255度) |
8日 | 下弦 |
14日 | ふたご座流星群が極大 |
15日 | 新月 |
20日 | 水星が外合 |
21日 | 冬至(太陽黄経270度) |
22日 | 上弦 |
30日 | 満月 |
惑星の見どころ
水星
日の出前の南東の低空に位置しています。20日に外合となり、以後は日の入り直後の南西の低空に位置するようになります。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
金星
日の出前の南東の低空に見えています。明るさは、マイナス4.0等からマイナス3.9等。
火星
うお座を東に移動しています(順行)。宵の南の空に見え、明るさは、マイナス1.1等からマイナス0.3等。
木星
いて座を東に移動し、下旬にはやぎ座に入ります(順行)。宵の南西の低空に見え、明るさは、マイナス2.0等。
土星
いて座を東に移動し、中旬にはやぎ座に入ります(順行)。宵の南西の低空に見え、明るさは、0.6等。
※国立天文台Webサイトより引用
宙の見どころ
21日から22日にかけて、木星と土星が20年ぶりに大接近します。
木星の公転周期が約12年、土星の公転周期が約30年のため、約20年に一度、空で接近することになります。
天体望遠鏡の同じ視野内に木星と土星が同時に入る今回の大接近は、1623年以来397年ぶりの出来事です。
次回の接近は20年後の2040年ですが、今回のように大きく接近するのはさらに40年後の2080年です。
ふたご座流星群が極大
12月14日10時頃に極大を迎えます。
前後数日間は見ごろとなるので、流星群をお楽しみください。
観測条件
極大が日本で観察しやすい時間帯に比較的近い上、15日が新月のため月明かりの影響もなく、かなり良い条件で観察できます。