2021年は1月4日の夜明け前の2~4時間、空の暗い場所では1時間あたり最大20個程度の流星が見られる、しぶんぎ座流星群から始まります。今年は明るい月の影響があり、条件があまり良くないかもしれません。
惑星では、火星の見頃が続いています。21日には、宵の南の空で赤く輝く火星に月が接近します。下旬になると日の入り後の西の低空で、水星が見つけやすくなります。
2日 | 地球が近日点通過 |
3日 | しぶんぎ座流星群が極大 |
5日 | 小寒(太陽黄経285度) |
6日 | 下弦 |
13日 | 新月 |
14日 | 天王星が留 |
17日 | 土用の入り(太陽黄経297度) |
20日 | 大寒(太陽黄経300度) |
21日 | 上弦 |
24日 | 水星が東方最大離角/土星が合 |
29日 | 満月/木星が合 |
30日 | 水星が留 |
惑星の見どころ
水星
日の入り後の西の低空に位置しています。下旬に向けて高度が上がり、24日に東方最大離角となります。東京では21日から28日の間、日の入り30分後の高度が10度を超え、観察しやすくなります。21日から28日の明るさはマイナス0.8等から0等。
金星
日の出前の南東の低空に位置しています。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
火星
うお座を東に移動し、上旬にはおひつじ座に入ります(順行)。宵の南から南西の空に見え、明るさはマイナス0.3等から0.4等。
木星
見かけの位置が太陽に近く、観察には適していません。29日に合となります。
土星
見かけの位置が太陽に近く、観察には適していません。24日に合となります。
※国立天文台Webサイトより引用
宙の見どころ
好条件とまではいきませんが、しぶんぎ座流星群を楽しめる1月には、火星と月の接近というイベントもあります。
夜間は思った以上に冷えます。防寒には十分にお気をつけください。
しぶんぎ座流星群が極大
2021年1月3日頃、しぶんぎ座流星群が極大を迎えます。
前後数日間は見ごろとなるので、流星群をお楽しみください。
観測条件
夜半前は放射点の高度が低いため、観察には向きません。観察に適した時間帯は、4日の夜明け前2~4時間(東京では4日2時~5時台頃)です。この時間帯は極大の時刻に近く、まずまずの条件と言えます。ただ今年は、観測に適した時間を通じて月齢20の明るい月が輝いており、月明かりの影響でとくに暗い流星が見えづらくなります。