ジョー・イングル宇宙飛行士、X-15で宇宙到達──最年少“ロケットパイロット”の偉業

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1965年、28万フィート到達で米国最年少の宇宙飛行資格者に

写真は1965年12月2日、ロケット実験機 X-15 前に立つ当時33歳のジョー・イングル空軍大尉です。1965年6月29日のフライトで高度280,600フィート(約85.6 km)に到達し、米国内最年少で宇宙飛行資格(50マイル=約80 km超)を得た記録が残っています。

X-15 プログラムとイングルの役割

イングル大尉は1963〜65年に 計16回 X-15 を操縦。そのうち3回は高度50マイル以上に達し、宇宙から地球を眺める貴重な経験を得ました。プログラムで培った高速度域の操縦技術は、のちのスペースシャトル着陸マニュアル操縦へと繋がります。

その後のキャリア

  • 1966年: NASA第5期宇宙飛行士に選抜
  • 1977年: シャトル実験機エンタープライズの空中投下試験(ALT)で司令官
  • 1981年: STS-2 でコロンビア号を指揮、軌道再突入から着陸までを手動操縦
  • 1985年: STS-51-I で最後の宇宙飛行、総宇宙滞在時間224時間

メシエ天体とロケットプレーン

X-15 が活躍した1960年代は、天文学でもハッブル図式の再検証やメシエ天体の詳細撮影が進んだ時代でした。高空からの紫外線観測が可能になり、M42(オリオン大星雲)などの星形成領域研究に寄与しています。

参考・出典

  • NASA Image Article「Astronaut Joe Engle Flies X-15」(2025-06-27 公開) [oai_citation:2‡nasa.gov](https://www.nasa.gov/image-article/astronaut-joe-engle-flies-x-15/)
  • NASA Image Article「Captain Joe Engle with X-15-2」(2014-03-12 公開) [oai_citation:3‡nasa.gov](https://www.nasa.gov/image-article/captain-joe-engle-with-x-15-2/)
  • 画像クレジット:NASA(Image No. E-14198)/オリジナル画像 [oai_citation:4‡flickr.com](https://www.flickr.com/photos/nasacommons/29242855965)

原文筆者:Monika Luabeya(NASA)

翻訳:宙クリップ編集部

宙クリップ

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