10月前半の宵の空では、天頂近くから西の空にかけて、夏の星座がまだ見えています。この頃、東の空に控えている秋の星座たちは、10月後半になると、宵の東から南の空にかけて見えるようになります。季節の移ろいとともに、星座の顔ぶれも少しずつ入れ替わっていきます。
土星は10月4日に衝(しょう)となり、ほぼ一晩中観察できる見頃を迎えます。その土星には、10月24日に月が近づきます。また、深夜から未明にかけては、東の空から火星と木星が昇ってきます。月は10月5日から7日にかけて、この2つの惑星に近づきます。

| 2日 | 金星が留 |
|---|---|
| 3日 | 下弦 |
| 4日 | 土星が衝 |
| 8日 | 寒露(太陽黄経195度) |
| 11日 | 新月 |
| 12日 | 水星が東方最大離角 |
| 19日 | 上弦 |
| 20日 | 土用の入り(太陽黄経207度) |
| 22日 | このころ、オリオン座流星群が極大(見頃は極大を中心とした前後数日間の夜半から未明。1時間に5~10個程度。未明に月が沈んだ後は条件が良い) |
| 23日 | 霜降(太陽黄経210度) |
| 24日 | 金星が内合 / 水星が留 |
| 26日 | 満月 |
惑星の見どころ

水星
日の入り直後の西から南西の低い空に位置しています。12日に東方最大離角となりますが、見かけの位置が太陽に近いため、観察は難しいでしょう。

金星
24日に内合となり、その後は日の出前の東の低い空に位置するようになります。見かけの位置が太陽に近いため、観察は難しいでしょう。

火星
かに座からしし座にかけての領域を東へ移動しています(順行)。真夜中頃に東の空から昇ります。明るさは1.1等から0.9等です。

木星
しし座の領域を東へ移動しています(順行)。日の出前の東から南東の空に見え、明るさはマイナス1.9等からマイナス2.0等です。

土星
くじら座の領域を西へ移動しています(逆行)。4日に衝となります。日の入りの頃に東の空に昇り、真夜中頃に南中します。明るさは0.3等から0.5等です。
※国立天文台Webサイトより引用
見頃を迎えた土星に月が接近

10月4日は土星が衝
10月4日に土星が衝(しょう)となり、見頃を迎えます。衝の頃の土星は、地球から見るとちょうど太陽と反対側に位置しています。そのため土星は、日の入りの頃に東の空から昇り、真夜中には南の高い空に見え、日の出の頃には西の地平線へと沈んでいきます。ほぼ一晩中観察できる時期です。
地球から見た土星の傾きによって、土星の環(わ)の開き具合は年ごとに変化します。2025年には、環をほとんど真横から見る状態となり、非常に薄い(細い)環が見られました(写真参照)。2026年は土星の傾きがやや増し、環も少し開いて見えます。
10月24日、月が土星に近づく

10月24日には、月が土星に近づきます。宵の頃には、南東の空で月の下側に土星が並んで見えます。最も近づいて見えるのは19時頃です(東京の場合。地域によって若干異なります)。ただし、離角(注)は約5.5度で、月の見かけの直径の10倍ほども離れているため、この時刻を過ぎても見た目の離れ具合はあまり変わらないように感じられるでしょう。月と土星が並ぶ様子は、25日の夜明け前に両天体が地平線に沈むまで観察できます。ぜひ、じっくりと楽しんでみてください。
月が火星、木星に接近

未明の空で月が火星と木星に近づく
10月の上旬は、火星が夜半頃に東北東の空に姿を現し、明け方には東の高い空で見られるようになります(東京の場合。以下同じ)。1時台には木星も東北東の空に昇り、明け方にかけて、火星よりやや低い空で明るく輝く様子が見られます。10月5日から7日にかけては、月が火星、木星へと相次いで近づきます。
10月5日未明(4日深夜過ぎ)は、火星の少し上側に月が見えます。下弦を過ぎ、半月より細くなった月のそばに、赤っぽく輝く火星を見つけてみましょう。また月のそばには、ふたご座の1等星ポルックスや2等星カストルも輝いています。
翌日の6日未明(5日深夜過ぎ)になると、月は移動して火星と木星の間に位置します。赤っぽい色の火星と、夜空の中でひときわ明るく輝く木星の間に細い月が並ぶ様子は、見る人の目を楽しませてくれるでしょう。
さらに7日未明(6日深夜過ぎ)には、月は木星よりもやや低い位置へ移動し、しし座の1等星レグルスの近くに見えるようになります。明るい天体の近くを、2日ほどかけて月が移動していく様子をぜひ観察してみてください。

