【輝く恒星デュオ】ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた変光星 V372 Orionis とその伴星

NASA は 2025 年 7 月 8 日、オリオン大星雲(地球から約 1,450 光年)に位置する若い変光星 V372 Orionis とその伴星を撮影したハッブル宇宙望遠鏡の画像を公開しました。2 つの星は青(右下)と赤(左上)の色調で対照的に輝き、周囲には星雲ガスの赤と青がパッチ状に広がっています。

画像出典:ESA/Hubble & NASA, J. Bally, M. Robberto/元画像リンク
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オリオン変光星とは?

V 372 Orionis はオリオン変光星の一種で、誕生数百万年以内の若い星が不安定な降着円盤と相互作用し、不規則に明るさが変化します。こうした星はしばしば星雲ガスの中に埋もれており、ハッブルの広視野カメラ 3(WFC3)による光学・近赤外線観測が詳細構造の解明に役立ちます。

星雲ガスが織りなす赤と青のグラデーション

画像の赤い領域は電離水素からの輝線、青い領域は反射星雲として塵が星光を散乱したものです。若い星々が放つ高エネルギー放射がガスを電離し、複雑な光と影の模様を生んでいます。

メシエ天体との関係

オリオン大星雲はメシエカタログの M42 として知られ、肉眼でもぼんやりと見える有名な星形成領域です。M42 の内部で観測される V 372 Orionis のような若い変光星は、星が誕生し進化する初期段階を研究するうえで重要な手がかりとなります。

参考・出典

原文筆者:Monika Luabeya(NASA)

翻訳:宙クリップ編集部

宙クリップ

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