港区立みなと科学館 2025秋の企画展「ちがうってふしぎ! ~絵本から考えるネコとイヌ~」開催について

港区立みなと科学館(所在地:東京都港区虎ノ門、館長:布施直人、以下 みなと科学館)は、2025年9月10日(水)から11月24日(月・振休)まで、秋の企画展として「ちがうってふしぎ! ~絵本から考えるネコとイヌ~」を開催いたします。

(絵本表紙 絵:鴨下 潤氏)

今回の企画展に合わせ、みなと科学館ではオリジナル絵本「ちがうってふしぎ!」を独自に制作しました。本展では、ネコとイヌを主人公とした絵本のストーリーに沿って構成された展示を順番に巡ることで、身近な動物であるネコやイヌについて科学的視点から理解を深められる内容となっています。オリジナル絵本は、展示をご覧になりアンケートに回答いただいた来館者へ数量限定で配布します(なくなり次第終了)。

展示では「ネコの目が暗闇で光る理由」や「イヌの尻尾が上がるときの気持ち」など、絵本に登場する描写を科学的に読み解きます。さらに開催期間中には、前国立科学博物館館長 林 良博氏による講演会、補助犬イベント、図書館スタッフによる絵本の読み聞かせなど多彩な関連イベントも行われます。

目次

開催概要

企画展名称港区立みなと科学館 2025秋の企画展「ちがうってふしぎ! ~絵本から考えるネコとイヌ~」
主催港区立みなと科学館
監修前国立科学博物館館長 林 良博
協力鴨下 潤、港区立みなと図書館、株式会社ペティオ、特定非営利活動法人 日本補助犬情報センター、野口 靖 ほか
会期2025年9月10日(水)~11月24日(月・振休) 計72日間
〔休館日:10月14日(火)、15日(水)、11月10日(月)、11日(火)〕
会場港区立みなと科学館 多目的ロビー

展示構成

オリジナル絵本「ちがうってふしぎ!」

2025秋の企画展「ちがうってふしぎ! ~絵本から考えるネコとイヌ~」では、みなと科学館で独自に制作したオリジナル絵本「ちがうってふしぎ!」のストーリーに沿った展示を展開します。
絵本を読み進めていく様に展示を順番にご覧頂くことで、絵本の中で描かれるネコとイヌの姿や行動をパネルや体験展示、実物展示などによって科学的な視点から理解を深めて頂きます。

※みなと科学館オリジナル絵本「ちがうってふしぎ!」は企画展アンケートにご回答頂いた方にお渡しいたします。
※数量限定のため、無くなり次第配布終了となります。

1. 導入:絵本の世界へ

企画展の導入部分としてまず目の前に現れるのは、オリジナル絵本のストーリーを切り取って、絵本に 出てくるネコやイヌのイラストを大きくグラフィック化した高さ2.2メートル、幅2.7メートルの大型グラフィックパネル。

大型グラフィックパネルによって企画展への期待感を高め、来館者を絵本の世界へと誘います。

2. ~絵本のひろば~

ネコとイヌをテーマに扱った絵本を配架する絵本のひろばを設けます。ネコとイヌに関する本を手に取って自由にお読み頂き、ゆっくりと本を楽しんでいただけるスペースです。

絵本のひろばでは、10月4日(土)に港区立みなと図書館スタッフによる絵本のお話し会を開催します。
様々な絵本をお読み頂き、絵本の中に登場するネコやイヌの様々な描写を通じて、その特徴を発見し親しみを感じてもらい、興味関心を引き出します。

3. 比較展示

1) ネコとイヌのちがいって何だろう?

高さ1.2メートルのネコとイヌの顔パネルを設置し、観察することでそれぞれの違いを探ります。ネコとイヌの顔パネルはフォトスポットとして企画展の思い出作りにも。
また、様々な動物をネコ科とイヌ科に分ける、体験展示も実施。仲間分け体験によって、この動物がネコ科だったのか!イヌ科の仲間にはこんな動物がいたんだ!という風に意外な動物がネコやイヌの仲間である事を紹介します。

2) 【視覚】ネコは暗い夜でもよく見える?

暗い場所でキラリと光るネコの目。暗闇の中でどんなふうに見えているのでしょう。ネコの視覚に着目し、イヌと人間との比較もしながら、目のつくりや瞳孔のかたち、視力と色覚についてパネルで解説します。
来館者が自身の目とネコやイヌの目を比較する展示やイヌの色覚をヒト、他のいきものの色覚と比較して、その違いを見つける体験展示も行います。

(イメージ画像:暗闇で光るネコの目)

【体験展示:ヒトとイヌの色覚を比較してみよう】  

イヌにはどんな世界が見えているのでしょうか。イヌとヒトや他のいきものの色の見え方をタッチモニターを使って操作し見比べることができる体験展示です。

(画像提供:野口 靖氏)

3) 【嗅覚】イヌはにおいからなにが分かる?

イヌはにおいを嗅ぐことで何を感じとっているのでしょう。イヌの嗅覚に着目し、ネコや人間との比較もしながら、鼻のつくりや嗅覚の鋭さ、嗅覚によって収集する情報について解説します。
また、においを頼りに正解のボトルを当てる、イヌの嗅覚がどれほど優れているかを体験する、イヌの 嗅覚に挑戦する体験展示も行います。

4)【捕食行動】ネコとイヌの好きな遊びってちがうの?

ネコとイヌの好きな遊びや好きなおもちゃにはどんな違いがあるのでしょう。ネコとイヌが好む遊びやおもちゃについて、それぞれの身体的特徴や捕食行動(狩りの方法や獲物)との関連からその違いを解説します。より理解を深めて頂くために、ネコとイヌそれぞれのおもちゃの実物展示も行います。
また、ネコやイヌのおもちゃが、どのような観点から開発されているのか、おもちゃ開発に携わる企業の方からお話を聞く子ども向けの講演会も開催します。

【実物展示(一例):ネコやイヌ用の様々なおもちゃ】

5) 【コミュニケーション】ネコとイヌの気持ちってわかるの?

鼻を近づけたり、お尻のにおいを嗅いだり、ネコやイヌの挨拶や感情表現にはどんな種類があるのでしょうか。また、どんな違いがあるのでしょうか。
例えば、同じ「尻尾を振る」という動作でもネコは機嫌が悪いとき、イヌは嬉しいときの行動であると いう様に、同じ動きでも表現する感情が違います。
人間とは異なる、身体の一部を使ったネコとイヌの感情表現やコミュニケーションについてクイズ形式で解説します。

【体験展示:これってどんな気持ち?】

様々な表情やしぐさをしたネコとイヌの写真を掲示して、そこから読み取れる感情(楽しみ・怒り・恐怖など)を参加者に当てて頂く体験展示です。

6) 【隠れ場所】ネコとイヌが安心する場所って?

ネコとイヌが安心できる場所を思い浮かべることはできますか。例えばネコは身を守れる狭い場所が落ち着くことや、イヌは巣穴の様に囲まれた場所が落ち着くなど、動物行動学の視点から両者の違いを分析し、その特徴を解説します。

また、ネコやイヌが可愛いとされる行動、例えばネコが箱に入って丸くなることやイヌがぬいぐるみを 集めて眠るといった行動は、動物の本能的な行動であるということを解説します。

(イメージ画像:箱に入るネコ)

4. まとめ展示

■ ネコらしさ、イヌらしさってなんだろう?

あなたが思う、ネコらしさ、イヌらしさとは何でしょう。企画展最後の展示コーナーでは、今回の企画展で学び体験したネコとイヌの特徴について、優れた能力やそれぞれの違い、生態、個性について振り返ります。
また、「あなたはネコ派?イヌ派?」として投票して頂く参加型展示のほか、飼いネコや飼いイヌのお気に入り写真を募集して掲示する参加型の展示も行います。

関連イベント

イベント名日時詳細
テーブルサイエンス「ニャンともワンだふる!からだのひみつ」9月10日(水)~11月24日(月・振休)
各日10:00~18:00
クイズや工作でネコとイヌの身体の仕組みを学ぶ
対象:どなたでも(小3以下は保護者同伴)
参加費:無料
みなと図書館連携「おはなし会~ネコとイヌ~」10月4日(土)
①14:30~15:00
②15:30~16:00
絵本の読み聞かせと手遊び
対象:未就学児(保護者同伴)
参加費:無料
みなと図書館連携「おはなしと工作会」10月5日(日)
①14:00~14:40
②15:30~16:10
動物の模様をテーマに絵本の読み聞かせと工作
対象:未就学児~小3(保護者同伴)
参加費:無料(事前予約制)
子ども向け講演会「ネコとイヌのくらしを考えるおしごと」10月26日(日)14:00~15:00ペット用おもちゃ開発の裏側を紹介
対象:小学生~大人(小3以下は保護者同伴)
参加費:無料(事前予約制)
補助犬イベント「補助犬ってなあに?」11月1日(土)
①11:00~12:00
②14:30~15:30
補助犬利用者やトレーナーによる講演と実演
対象:小学生~大人
参加費:無料(事前予約制)
特別講演会「犬と猫と私たち」11月8日(土)14:30~15:50講師:林 良博(前国立科学博物館館長)
対象:小5~大人
参加費:無料(事前予約制)
宙クリップ

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