観光案内所やイベント会場、ホテルや神社などに設けられた「京の七夕」コーナーで、オリジナルの短冊に願いごとを書き、竹笹へ飾ったり「願い箱」に投函したりする「京の七夕」事業が、今年も京都で始まりました。

京都を“大切な人への想い”で満たす「京の七夕」
短冊の募集期間は7月1日から8月31日まで。旧暦の七夕が現在の8月に行われていたことにちなみ、毎年8月を中心に2か月間実施されています。
2025年に各地から寄せられた願いごとの数は21,070件でした。
子どもから大人まで気軽に短冊を書けることに加え、近年は外国人観光客にも好評だといいます。
集められた短冊は、9月下旬に世界文化遺産・清水寺の境内で焚き上げられ、天に届けられる点も大きな特徴です。

そんな「京の七夕」の今年のテーマは、次の言葉です。
“大切な人を想うとき、願いはいちばん強くなる。”
この“大切な人”とは、恋人や家族だけでなく、推しやペット、そして自分自身でもあります。その人にとってのかけがえのない存在を思い浮かべ、思いやる気持ちや祈りを短冊に託す。「京の七夕」は、年に一度しか会えない織姫と彦星の、互いを強く想う気持ちをヒントに、現代版にアップデートした京都ならではの七夕行事です。
行政、神社仏閣、伝統工芸など、業界を超えて幅広く連携
七夕は、牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星(しょくじょせい)が、もともと旧暦の7月7日だけ会うことを許されるという中国の伝説から生まれた行事です。日本でも、織姫と彦星が年に一度、天の川で会う恋物語として、絵本などで広く親しまれてきました。
一方で、7月7日に平安貴族たちが詩や歌、裁縫などの上達を祈る風習があったことは、あまり知られていません。
江戸時代になると寺子屋の増加に伴い、七夕の際に習字や習い事の上達を願う庶民も増えていったとか。また、旧暦7月7日がお盆の始まりと捉えられていたことから、七夕はお盆行事とも結びついていきました。

つまり、日本における七夕は、技芸上達への想い、先祖への敬いなど、先人たちのさまざまな願いが融合し、変遷してきた行事と言えるでしょう。
「そうした七夕の由来にちなんで、人々の幸せや平和への祈り、環境保全、産業の振興をも包括した、京都ならではの七夕行事として2010年にスタートしたのが『京の七夕』です」と話すのは、京の七夕実行委員会の西岡さん。
「夏の京都を楽しんでほしいという想いで、寺院や神社、企業、伝統工芸の団体、史跡を運営する公益財団法人など、多くの皆さまと一緒に事業を進めてきました。短冊に願いごとを書くことで会話や交流が生まれたり、七夕の由来を知ったり。京都府各地で行われる七夕イベントや名所・旧跡に足を運ぶきっかけにもなれば」と話します。
Instagramで動画も配信
「京の七夕」公式Webサイトでは、常設の短冊コーナーや期間限定のイベント情報を、Googleマップなどでわかりやすく紹介しています。
また公式Instagramでは、京都で活躍する人気インフルエンサーとのコラボ企画も進行中です。天橋立の絶景や宇治川の鵜飼、北野天満宮のお祭りなど、各地の魅力や「京の七夕」の短冊に願いごとを書く楽しさを盛り込んだ動画の配信を予定しています。
京の七夕 公式Instagram @kyonotanabata

今年も寄せられた短冊は、9月27日(日)に清水寺の境内で営まれる「『京の七夕』神仏合同祈願祭・採燈大護摩」で焚き上げられ、多くの人に見守られながら天へ届けられます。
“神仏”という言葉どおり、京都仏教会と京都府神社庁の共催によるもので、非常に霊験あらたかな機会です。その様子はYouTubeでも見ることができます。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
https://plus.kyoto.travel/entry/kyonotanabata

公式Webサイト https://kyonotanabata.kyoto.travel/
京の七夕 公式Instagram @kyonotanabata
京の七夕 公式X @kyonotanabata
「京の七夕」概要
| 期間 | 毎年7月1日から8月31日 |
|---|---|
| 願いごと 募集方法 | 七夕関連イベント各会場にて短冊に願いごとを書き、「願い箱」へ投函。詳しくは「京の七夕」公式Webサイトへ |
| 主催 | 京の七夕実行委員会 |

