段々と日が落ちるのが早くなってきます。10月1日が中秋の名月で、翌2日が満月となります。6日には火星の最接近があり、22日、23日には日の入り後の南の空に見えている木星、土星に月が近づきます。31日は10月2回目の満月です。31日の満月は、今年、地球から最も遠い満月です。
1日 | 中秋の名月 |
2日 | 満月/水星が東方最大離角 |
6日 | 火星が地球最近(約6,207万キロメートル、視直径22.6秒角、マイナス2.6等) |
8日 | 寒露(太陽黄経195度)/10月りゅう座流星群が極大 |
10日 | 下弦/おうし座南流星群が極大 |
14日 | 火星が衝/水星が留 |
17日 | 新月 |
20日 | 土用の入り(太陽黄経207度) |
21日 | オリオン座流星群が極大 |
23日 | 霜降(太陽黄経210度)/上弦 |
26日 | 水星が内合 |
31日 | 満月(2020年最小の満月) |
惑星の見どころ
水星
日の入り後の西の低空に位置しています。2日に東方最大離角となりますが、東京での日の入り30分後の高度は5度に届かず、観察は難しいでしょう。26日に内合となり、以後は日の出前の東の低空に位置するようになります。
金星
日の出前の東の空で明るく輝いています。明るさは、マイナス4.1等からマイナス4.0等。
火星
うお座を西に移動(逆行)しています。6日に地球最近、14日に衝となり、観望の好機を迎えます。真夜中の南から南西の空に見え、明るさはマイナス2.5等から、衝の前後はマイナス2.6等に達し、下旬にはマイナス2.2等になります。
木星
いて座を東に移動しています(順行)。宵の南から南西の空に見え、明るさは、マイナス2.4等からマイナス2.2等。
土星
いて座を東に移動しています(順行)。宵の南から南西の空に見え、明るさは、0.5等から0.6等。
※国立天文台Webサイトより引用
宙の見どころ
いよいよ10月6日に火星の最接近となります。木星と土星もだんだん低い位置になってきていますが、まだ観測は可能です。
流星群がよく見られます。日中が暖かくても、しっかり寒さ対策をして臨んでください。
10月りゅう座流星群が極大
10月8日、10月りゅう座流星群の活動が極大となります。予測極大時刻は夜21時ごろで、8日宵から深夜にかけてが一番の見ごろとなります。
観測条件
空の条件の良いところでも1時間あたり数個程度の出現と予想されています。夜遅くなると放射点が低くなり、月明かりの影響も受けるようになるため、早めの時間帯のほうがおすすめです。
おうし座南流星群が極大
10月10日ごろ、おうし座南流星群の活動が極大となります。
観測条件
11月にあるおうし座北流星群と、2つの群を合計しても1時間あたり最大で10個ほどの小規模な流星群ですが、火球の割合が高いため、明るいものを目にできるかもしれません。
オリオン座流星群が極大
10月21日、オリオン座流星群の活動が極大となります。予測極大時刻は15時と日の入り前なので、21日の深夜から22日の明け方にかけてが一番の見ごろとなります。
観測条件
月明かりの影響はないものの活動は低調とみられており、空の条件の良いところでも1時間あたり5~10個程度の出現と見られています。数日間は観測できるかもしれません。