夏真っ盛りの8月。
空がきれいな場所は絶好の星空観察の場所です。
空が暗くなった21時頃、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが作る「夏の大三角」が頭の真上付近に見え、夏の大三角から南の空のいて座のあたりにかけて見える暗い空に、南北にうっすらとした淡い雲のような天の川が横切っています。伝統的七夕の時季らしい空の風景です。
月明かりの影響が少ない、8日前後が、天の川を見るチャンスです。
また、土星・木星の2大惑星が見頃を迎え、星空をさらに賑やかにしています。
この機会に夏らしい空の風景をぜひ見上げてみてください。
1日 | 水星が外合 |
2日 | 土星が衝 |
7日 | 立秋(太陽黄経135度) |
8日 | 新月 |
13日 | 4時頃、ペルセウス座流星群が極大(見頃は13日未明。1時間に50個程度。月明かりもなく、大変良い条件) |
14日 | 伝統的七夕 |
16日 | 上弦 |
20日 | 木星が衝/天王星が留 |
22日 | 満月 |
23日 | 処暑(太陽黄経150度) |
30日 | 下弦 |
31日 | 二百十日 |
惑星の見どころ
水星
1日に外合となり、以後は日の入り後の西の低空に位置するようになります。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
金星
日の入り後の西の低空で明るく輝いています。明るさはマイナス3.9等からマイナス4.0等。
火星
見かけの位置が太陽に近く、観察には適していません。
木星
みずがめ座を西に移動し、下旬にはやぎ座に移ります(逆行)。20日に衝となり、観望の好機を迎えます。上旬には日の入りから1時間ほど経った頃に、下旬には日の入りの頃に東の空から昇ってきます。明るさはマイナス2.8等からマイナス2.9等。
土星
やぎ座を西に移動しています(逆行)。2日に衝を迎え、観望の好機となります。日の入りから1時間ほど経った頃には南東の空に見え、明るさは0.2等から0.3等。
※国立天文台Webサイトより引用
流れ星を見るチャンス!
毎年8月11日~13日の夜は、ペルセウス座流星群が見られます。
ペルセウス座流星群は、8月13日の夜明けを中心に最も多くの流星を見せてくれるでしょう。月明りの影響もほとんどなく、とても良い条件で見ることができそうです。
16日が上弦の月ですので、夜半前に月が沈み絶好の観察条件です。
なるべく空の暗いところへ行き、北東から天頂付近を中心に空を見上げてみましょう。
願い事を3つ言うのは難しいかもしれませんが、星が流れる瞬間を見られたらとってもラッキー!
離れた場所でも見る空は同じ。ご家族や友人、恋人と一緒にときらめく夏の夜空を見上げてぜひ流れ星を見つけてくださいね。