2026年4月の天体情報

夕方、空が暗くなった頃に見上げると、西の空には冬の星座の明るい星々がまだ残っています。その中で、高い空には木星が、低い空には金星が輝いています。月は19日に金星へ、22日から23日にかけては木星へと近づきます。星空の中を移動する月と惑星の共演を楽しんでみましょう。

また、4月こと座流星群は22日深夜から23日未明にかけて見頃を迎えます。出現数はそれほど多くありませんが、今年は月明かりの影響が少なく、比較的良い条件で観察できそうです。

2026年4月中旬
21時頃
東京の星空
国立天文台
2日満月
4日水星が西方最大離角
5日清明(太陽黄経15度)
10日下弦
17日土用の入り(太陽黄経27度) / 新月
20日穀雨(太陽黄経30度)
23日5時頃、4月こと座流星群が極大(見頃は23日未明。1時間に10~15個程度。月の条件は比較的良い)
24日上弦
目次

惑星の見どころ

水星

水星

日の出前の東の低空に位置しており、4日に西方最大離角を迎えます。ただし、見かけの位置が太陽に近いため、観察は難しい状況です。

金星

金星

日の入り後の西の低空で明るく輝いています。明るさはマイナス3.9等です。

火星

火星

みずがめ座からうお座にかけての領域を東へ移動しています(順行)。しかし、太陽に近い位置にあるため、観察は困難でしょう。

木星

木星

ふたご座の領域を東へ移動しています(順行)。宵の南西から西の空に見え、明るさはマイナス2.2等からマイナス2.0等です。

土星

土星

うお座からくじら座にかけての領域を東へ移動しています(順行)。日の出前の東の低空に位置していますが、太陽に近いため観察は難しいでしょう。

国立天文台Webサイトより引用

月が金星に接近

月が金星に接近
2026年4月19日
1日の入り 30分後
東京の星空
東京の日の入り
18時17分

三日月と金星が共演

4月になると、日の入り後の西の空に「宵の明星」と呼ばれる金星が見えるようになります。3月と比べて金星の高度も上がり、より見つけやすくなってきました。

19日には、この金星に細い月が近づきます。この日の月は、17日の新月から数えて3日目にあたる「三日月」です。三日月は、イメージしているよりも実際にはかなり細く感じられるかもしれません。

マイナス3.9等という非常に明るさで輝く金星を目印に、細く輝く三日月の形を確かめてみてはいかがでしょうか。

月が木星に接近

月が木星に接近
2026年4月23日
日の入り1時間後・東京の星空
東京の日の入り
18時21分

月と木星が近づく

4月の木星は、日の入り後には空の高い位置に見え、時間の経過とともに北西の空へと沈んでいきます。

22日から23日にかけては、月と木星が並ぶ様子を観察できます。24日に上弦を迎える、ほぼ半月の月と、マイナス2.1等で明るく輝く木星が並ぶ光景は、とても印象的なものとなるでしょう。木星はふたご座の中にあり、近くには1等星ポルックスや2等星カストルも輝いているため、月の周囲がいっそうにぎやかに感じられるかもしれません。

4月こと座流星群が極大

4月こと座流星群と放射点
2026年4月23日午前3時頃
東京の星空

歴史の古い4月こと座流星群を見てみよう

4月こと座流星群は、毎年観察できる流星群の一つです。その歴史は非常に古く、最初の記録は紀元前687年に中国で観測されたものとされています。通常の年は流星の数はそれほど多くありませんが、時には突発的に多くの流星が出現することがあり、日本では1945年、海外ではアメリカなどで1982年に出現数の増加が記録されています。

2026年の極大(注1)は4月23日5時頃と予想されています。日本では多くの地域でこの時間にはすでに薄明が始まっていますが、その直前の3時頃であれば、比較的良い条件で観察できそうです。

流星が見え始めるのは、放射点(注2)が昇ってくる4月22日22時頃からです(時刻や見え方は東京付近の場合。以下同じ)。ただし、この時間帯は西の空に月があり、月明かりの影響を受けるうえ、流星数も少ないため条件はあまり良くありません。その後、23日0時頃(22日深夜)に月が沈むと、放射点が高くなり、極大にも近づくため、次第に流星の数が増えていきます。最も多く見られるのは23日3時頃と考えられ、空の暗い場所では1時間あたり約10個ほど、条件が良ければ15個程度の流星が期待されます(注3)。

流星は放射点を中心に放射状に現れますが、実際には空のさまざまな方向に出現します。できるだけ広い範囲を見渡すようにしましょう。また、暗さに目が慣れるまでには少なくとも15分ほどかかるため、継続して観察することが大切です。レジャーシートを敷いて寝転んだり、リクライニングチェアに座ったりすると、無理のない姿勢で観察できます。安全に配慮し、マナーを守って楽しみましょう。

(注1)流星群の「極大」とは、流星群自体の活動が最も活発になること、またはその時期をいいます。ある場所で見える流星の数には、流星群自体の活動の活発さだけでなく、その場所での放射点の高度や月明かりなども影響します。そのため、極大の日時と、それぞれの場所で多くの流星が見える日時とは、必ずしも一致しません。

(注2)「放射点」とは、流星群の流星が、そこから放射状に出現するように見える点です。流星は放射点から離れた位置で光り始め、放射点とは反対の方向に移動して消えます。流星の数は放射点の高度が高いほど多くなり、逆に低いほど少なくなります。放射点が地平線の下にある時間帯には流星の出現は期待できません。また、放射点は概念上のものですので、目で見てそこに何かが見えるわけではありません。

(注3)街明かりの中で観察したり、極大ではない時期に観察したりした場合には、見ることのできる流星の数は何分の1かに減ってしまうことがあります。一方、目のよい人や、流星観測の熟練者が観察した場合には、2倍以上の数の流星を観察できることがあります。また、4月こと座流星群は年によって流星数が変化するため、予想数よりも増減することがあります。

宙クリップ

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