8月は、お休みを利用して山や海、キャンプへ出掛けるなど、星空を見上げる機会が増えるのではないでしょうか。伝統的七夕を迎えるほか、各地で天体観望会などのイベントも多く開催される時期です。夏の天の川や七夕の星を、ぜひ観察してみてください。今月は、普段なかなか見ることができない惑星として知られる水星を観察するチャンスもあります。また、8月中旬には三大流星群のひとつ、ペルセウス座流星群が極大を迎えます。今年は月明かりの影響がなく、多くの流星を見られることが期待されます。

| 2日 | 水星が西方最大離角 |
|---|---|
| 6日 | 下弦 |
| 7日 | 立秋(太陽黄経135度) |
| 11日 | 山の日 |
| 13日 | 新月 / 皆既日食(日本では見られない) / 11時頃、ペルセウス座流星群が極大(見頃は13日未明。1時間に35個程度。月の条件は良い) |
| 15日 | 金星が東方最大離角 |
| 19日 | 伝統的七夕 |
| 20日 | 上弦 |
| 23日 | 処暑(太陽黄経150度) |
| 28日 | 満月 / 部分月食(日本では見られない) / 水星が外合 |
惑星の見どころ

水星
日の出前の東の低い空に位置し、2日に西方最大離角となります。1日から8日にかけては、日の出30分前の高度が10度を超えるため、見つけやすくなります。1日から8日の明るさは0.3等からマイナス0.5等です。その後は少しずつ高度を下げ、28日に外合となります。以後は、日の入り後の西の低い空に位置するようになります。

金星
日の入り後の西の低い空で明るく輝き、15日に東方最大離角となります。明るさはマイナス4.3等からマイナス4.6等です。

火星
おうし座からふたご座にかけての領域を東へ移動しています(順行)。日の出前の東の空に見え、明るさは1.3等から1.2等です。

木星
かに座の領域を東へ移動しています(順行)。見かけの位置が太陽に近いため、観察は難しいでしょう。

土星
うお座の領域を西へ移動しています(逆行)。真夜中の東から南東の空に見え、明るさは0.6等から0.5等です。
※国立天文台Webサイトより引用
スター・ウィークと伝統的七夕

多くの人が星空に親しむきっかけを
毎年8月1日から7日は、「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」です。スター・ウィークは、多くの人に星空への親しみを感じてもらうことを目的に、1995年から続いているキャンペーンです。
8月上旬は全国的に梅雨が明け、天候が安定しやすい時期で、星空を眺めるのに適しています。毎年スター・ウィークの期間を中心に、全国各地で天体観望会などの関連イベントが開催されます。
昔ながらの七夕の星空を楽しもう
太陰太陽暦、いわゆる旧暦の7月7日にちなんだ、かつての七夕(たなばた)の頃を、国立天文台では「伝統的七夕」と呼び、2001年から広く知らせています。今年は8月19日が「伝統的七夕」の日にあたります。現
在の暦の7月7日は、多くの場合、梅雨の時期と重なりますが、伝統的七夕の頃は夏空が広がることが多く、星を楽しむのに良い季節です。太陰太陽暦では、日付が月の満ち欠けとほぼ対応しているため、毎年、伝統的七夕の日(太陰太陽暦の7月7日)は、上弦、またはその少し前になります。
今年の場合は上弦の2日前にあたり、半月より少し細い月を見ることができます。夜、晴れていたら、ぜひ星空を見上げ、昔ながらの七夕の空を楽しんでみてください。
水星が西方最大離角

明け方の空で水星を探してみよう
水星は太陽に最も近い惑星です。地球から見ると、太陽から大きく離れて見えることがないため、観察が難しい天体です。見かけの位置が太陽から最も離れる西方最大離角や東方最大離角の前後は、水星を観察できる数少ない機会となります。水星は8月2日に西方最大離角となり、その前後は日の出前の東北東の低い空で見つけやすくなります。東京を例にすると、日の出30分前の水星の高度は、1日から8日にかけて10度を超えます。他の地域でも大きな違いはありません。
水星より少し高い空には、赤みを帯びた特徴的な惑星である火星が見えます。また、近くにはふたご座やオリオン座の明るい星々があり、目印になるでしょう。とはいえ、白みはじめた空の中では、星を探すのも難しくなります。そのため、双眼鏡を使うと見つけやすくなるでしょう。ただし、太陽を双眼鏡で見ることがないよう、日の出前には必ず観察を終えるようにしてください。
ペルセウス座流星群が極大

月明かりなく好条件のペルセウス座流星群
三大流星群のひとつであるペルセウス座流星群が、見頃を迎えます。2026年のペルセウス座流星群の活動は、8月13日11時頃に極大を迎えると予想されています。日本では昼間にあたるため、この時間帯に観察することはできませんが、その直前となる13日未明を中心に、多くの流星が見られそうです。また、極大となる8月13日は新月で、月明かりの影響をまったく受けない好条件です。ぜひ観察してみましょう。
普段よりも目立って多くの流星を見られるのは、12日の夜から13日未明にかけてと、13日夜から14日未明にかけての2夜です。どちらの夜も、21時頃から流星が現れ始め、夜半を過ぎて薄明に近づくにつれて、流星の数が増えていくと予想されます。最も多くの流星が見られるのは、13日の夜明け頃(東京では3時台)と考えられ、空の暗い場所では1時間あたり35個程度の流星が期待されます。14日の夜明け頃にも比較的多くの流星が見られそうで、同じく1時間あたり30個程度と予想されています。
流星は、放射点を中心に、放射状に出現します。ただし、放射点の近くだけでなく、空全体に現れます。いつ、どこに出現するかも分からないため、できるだけ空の広い範囲を見渡すようにしましょう。また、目が屋外の暗さに慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けると良いでしょう。レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれを傾けられるイスに座ったりすると、楽な姿勢で観察できます。事故に遭わないよう十分に注意し、マナーを守って観察してください。
月が金星に接近

西の空で細い月と金星が並ぶ
8月16日、月齢3.4の細い月が、西の空で金星に近づきます。金星は、その前日の15日に、地球から見た見かけの位置が太陽から最も離れる東方最大離角となり、西の空で非常に明るく輝いています。まだ明るさの残る空でも見つけることができるため、細い月と金星が並ぶ様子を楽しんでみましょう。

