NASA は 2025 年 5 月 12 日、木星探査機ジュノー(Juno)の可視光カメラ「ジュノーカム(JunoCam)」が 2025 年 1月28日の69回目のフライバイ(接近通過)時に撮影した木星高緯度域の画像を公開しました。木星特有のベルト(縞模様)とゾーンが強調され、それらの境界では風向きの異なる気流が生む乱流が鮮明に映し出されています。

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高度 58,000 km から撮影されたダイナミックな雲模様
元データは木星雲頂から約 36,000 マイル(約 58,000 km)上空で取得されました。市民科学者ジャッキー・ブランク氏が画像処理を行い、色を強調することでベルトとゾーンのコントラスト、そして境界部の乱流構造がはっきりと表現されています。
ジュノーが探る木星の起源と進化
ジュノーは 2016 年の木星到着以来、巨大ガス惑星の厚い雲層の下を探査し、木星や太陽系、さらには系外の巨大惑星の形成と進化に関する手がかりを収集しています。ジュノーカムの生データは一般公開されており、誰でも画像処理に参加できる点も特徴です。
参考・出典
- NASA Image Article(2025 年 5 月 12 日)
https://www.nasa.gov/image-article/jupiters-turbulent-atmosphere/ - 画像出典:NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS(画像処理:Jackie Branc)/ Photojournal #PIA26595
翻訳:宙クリップ編集部