2020年6月21日(日)、夏至の日の16時ごろから18時ごろにかけて、日本全国で部分日食が見られます。
インド北部や台湾などでは金環日食となり、日本では南に行くほど大きな部分食となります。
主な都市での日食予報
都市名 | 食の始まり | 食の最大 | 食分(注1) | 欠ける面積 | 食の終わり |
札幌 | 16:12:45 | 17:00:56 | 0.290 | 17.9% | 17:45:50 |
仙台 | 16:12:05 | 17:07:09 | 0.400 | 28.4% | 17:57:37 |
東京 | 16:11:13 | 17:10:12 | 0.471 | 35.8% | 18:03:43 |
大阪 | 16:06:20 | 17:10:17 | 0.538 | 43.2% | 18:07:39 |
福岡 | 15:59:40 | 17:09:33 | 0.618 | 52.4% | 18:11:23 |
那覇 | 15:59:36 | 17:16:41 | 0.837 | 79.0% | 18:23:11 |
日本では372年ぶりの夏至の日食を安全に観測するには
日食とは、地球と太陽の間を月が前横切るため、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。
太陽はたいへん強い光を発している天体です。そのため、肉眼で直接太陽を見ると、たとえ短い時間であっても目を痛めてしまいます。日食中や少し曇っていたとしても、その光が強いことにかわりがありません。
日食グラスなど専用の観察器具や、陰を落として観察するなど、安全な方法で観察してください。
前回日本で日食が起こったのは2019年12月26日です。
このときは北部と西部を除くロシアとトルコ東部・アラビア半島・アフリカ北東部からアジアのほぼ全域・オーストラリア北部とオセアニア北部の広い範囲で見ることができ、アラビア半島南部からインド半島南部・スリランカ・スマトラ島・シンガポール・ボルネオ(カリマンタン)島・フィリピン南部を通ってグアム沖までの帯状の地域で金環日食となりました。
次に日本で日食が起こるのは2023年4月20日で、このときオセアニアなどの一部地域では皆既食が、日本では一部地域で部分食が起こります。また、次に日本全国で部分食が起こるのは2030年6月1日です。このときは北海道の大部分で金環食となります。
日食の観測は、下記を守ってください
- 肉眼で直接見ない
- 専用の器具を用いず、望遠鏡や双眼鏡を使わない
- サングラスやゴーグルで観測しない
日食が起こるしくみ
日食は、月の影が地球に届くことによって起こる現象です。この影があたっている場所から見ると、月によって太陽が隠されます。太陽が全て隠される皆既食は、非常に狭い範囲でしか起こりません。太陽の一部が隠される部分食は、広い範囲で起こります。
地球と月との距離が遠いときには、狭い範囲で金環食が起こります。
日食は影のあたる場所によって、欠ける大きさが違い、日食が始まる時刻や一番大きく欠ける時刻、そして日食が終わる時刻も違います。
ライブ配信で楽しむ
国立天文台のWebサイトでは、[特設ページ]部分日食(2020年6月21日)を公開しています。
こちらでは部分日食ライブ配信と国立天文台三鷹キャンパスの太陽フレア望遠鏡からの画像が楽しめます。